広島県ため池マップでは、
県民の防災意識の向上を図り、災害時に県民がより的確に行動できることを目指し、
ため池による危険度情報を掲載しています。
ため池とは、降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。ため池は全国に約20万箇所存在し、特に西日本に多く分布しています。
広島県内には約2万箇所の農業用ため池があり、その数は、兵庫県に次いで全国第2位のため池数を有しています。
ため池は、新田開発や用水不足解消を目的に、古代から近代にわたる長い歴史の中で築造され、現代に至っても貴重な水源として農業の礎の役割を果たしています。
山から平地までいろいろな場所にため池は所在しており、場所によってため池の形態は異なります。一般的に、山間部や丘陵地には谷をせき止めて造られたため池が、平野部には周囲に堤を築いて造られたため池が多く存在します。
山間や丘陵地で谷をせき止めて造られたため池
平地の窪地の周囲に堤体を築いて造られたため池
棚状に複数のため池が連なっているため池